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これさえ見ればまずはOK!Ptengineのヒートマップ分析の基本手順

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大森 葵

2024年12月27日

この記事は約4分で読めます。

ウェブサイトの改善において、ヒートマップ分析はユーザー行動を可視化し、課題を発見するための強力なツールです。

本記事では、初めての方でも簡単に始められるよう、Ptengineのヒートマップ分析の基本をサクッと解説します。

さまざまなの機能ゆえ、何から始めたらよいかわからないと感じている方に、まずはヒートマップ分析の最初の一歩としてご覧いただけたら幸いです。

1. 分析対象ページの選定

まず、ヒートマップ分析の第一歩は、どのページを対象にするかを決めることです。その際には、以下の基準を参考にすると効果的です:

  • コンバージョン率が低いページ
    例: 購入ボタンのあるカートページやリード獲得フォームページ。より成果や売上に近い場所であることが多いため、改善の優先度が高いと言えます。
  • アクセス数が多いページ
    例: ホームページや人気記事。影響範囲が広いページの改善は全体の成果に直結することが多いです。
  • 新規公開や更新されたページ
    例: キャンペーン専用のランディングページ。特に、新商品をローンチしたばかりのときは、このページを分析することは、ユーザーの商品に対する初期反応を見ることにもなります。
  • 直帰率の高いページ
    例: サイトの入り口となるトップページ。どこでユーザーが離脱しているのかを特定でき、訴求の漏れやサイトのUXを見直すときのヒントになります。

2. ヒートマップの種類を理解する

Ptengineでは以下のヒートマップ機能を使うことができます。それぞれの特徴を理解し、目的に応じて使い分けましょう。

クリックヒートマップ
ページ内でユーザーがどの部分をクリックしたかを色と数値で可視化します。サイト内にある要素とその座標に対するクリックの重なりが多いほど、その箇所が赤く表示されます。

一点、分析時に念頭におくべきは「ポジティブ要因」「ネガティブ要因」という考え方です。一般的に赤く表示されクリックされている部分は、ユーザーの関心が高いエリアと言えます。

しかし、実際にはクリックができない部分にもかかわらず、クリックが生まれて赤く表示されている場合は、いわゆる「誤クリック」が生まれている状態です。

ユーザーがクリックできると勘違いしてしまうデザインになっている部分がないかもクリックヒートマップを使いながら見ていくべきポイントです。

アテンションヒートマップ
ページ内でユーザーが注目している箇所を、滞在時間をもとにサーモグラフィーで表します。ページ上でクリックなどの操作がされていなくても、訪問者がどこに興味をもっているのかを確認することができるのが特徴です。

クリックヒートマップと同様、色の見方には要注意です。アテンションヒートマップでも暖色に近い色は、サイトの訪問者が興味関心を持って熟読しているエリアと考えてよいでしょう。

ですが、場合によっては、コンテンツの見づらさやわかりにくさで、「熟読しないとわからない」状態になっている可能性もあるのです。

一概に色だけで判断せず、その部分のユーザビリティについても注視するのが分析時のポイントになります。

ページ分析ヒートマップ
ページ上の要素ごとのクリック数を定量的に確認することができます。クリックヒートマップのみではなく定量的な数値を確認することで、ページの改善点が見つかりやすくなります。

補足:β版 ヒートマップ (Ptengine Smart LPO)

Ptengineでは、上記のヒートマップにはなかったサイトのコンテンツをブロックや要素での分析できる機能を追加した新たなヒートマップを提供しています。より小さな単位で分析ができるため、さらに充実した詳細な分析ができます。
詳しくはこちら👉 Ptengine Smart LPO 新機能のご案内

ヒートマップの使い分けのポイント

  1. 特定の要素を検証したい場合クリックヒートマップ
    ボタンやリンクの具体的な行動を測定
  2. ページ全体の注目度を知りたい場合アテンションヒートマップ
    どの部分が見られているか、無視されているかを把握。
  3. 包括的な分析をしたい場合ページ分析ヒートマップ/ β版ヒートマップ
    クリックやアテンションを組み合わせた全体的なページのパフォーマンスを分析。

3. ヒートマップデータを具体的に分析する

ヒートマップで得られるデータを基に、以下のポイントを詳細に分析します:

(1) クリックヒートマップ分析

  • 課題例: 購入ボタンのクリック率が低い。
    仮説: ボタンの視認性が低い、または文言が魅力的でない。
    対策: ボタンの色や配置を変更し、文言を「今すぐ登録」「無料体験はこちら」といった具体的なものに変更。
  • 課題例: クリックされている箇所が期待と異なる。(誤クリック)
    仮説: デザインが誤解を招いている。
    対策: 誤解を生む要素を削除するか、正しいクリックポイントを明示。もしくは誤クリックの部分をクリック可能なコンテンツに作り替える。

(2) アテンションヒートマップ分析

  • 課題例: ユーザーが重要な情報を無視している。
    仮説: 情報が目立たない位置やデザインに配置されている。
    対策: フォントサイズや色を調整し、配置を変更。
  • 課題例: 視線が集中しすぎている箇所がある。
    仮説: 他の情報が不足している、またはバランスが悪い。
    対策: ページ全体の構成を調整し、情報を分散させる。

(3) ページ分析ヒートマップ分析

  • 課題例: ページ内で特定のセクションが読まれていない。
    仮説: ユーザーの興味を引く要素が不足している。
    対策: セクションのデザインや見出しを改善し、視線を誘導する。
  • 課題例: ユーザーが特定のセクションで滞在時間が長いが、次のアクションにつながっていない。
    仮説: 次のアクションに誘導する要素が不足している。
    対策: セクション内にCTAを追加する、またはコンテンツの流れをスムーズにする。

4. 仮説を基に改善施策を実行する

分析結果に基づいて、具体的な改善策を実行しましょう。

(1) ボタンの改善

  • ボタンの色、サイズ、文言をテストし、最適化。

(2) ページ構成の変更

  • 情報の配置を見直し、上部に重要な情報を移動。

(3) デザインの調整

  • 視認性を高めるため、配色やデザイン要素を修正。

(4) A/Bテストの実施

  • 改善案を複数用意し、A/Bテストで効果を測定。

5. 改善後の効果測定と次のステップ

改善後に再度ヒートマップを確認し、以下を検証します:

  • コンバージョン率や直帰率の変化。
  • 問題点が解決されているか。
  • 他のページやセグメントでの適用可能性の検討。

重要なのはここまでの流れを一度きりにしないことです。繰り返し行うことで、ウェブサイトの継続的な改善につながります。

終わりに

ヒートマップ分析は、初心者でも簡単に始められる一方、サイト都訪問者に対する深い洞察を得られる強力なツールです。分析と改善を繰り返すことで、ウェブサイトの成果向上を目指しましょう。

Ptengineは、今回ご紹介したすべてのヒートマップをはじめ、アクセス解析やノーコードでのページ編集やA/Bテスト機能を備えています。無料でお使いいただけますので、お気軽に製品サイトより、無料登録から始めてみてください。

いかがでしたでしょうか?ぜひシェアをお願いいたします。