📋 目次
1. 内部リンクとは?
定義
内部リンクとは、自社サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
✅ 内部リンクの例: 自社サイトのページA → 自社サイトのページB
❌ 外部リンクの例: 自社サイト → 他社サイト
内部リンクの種類
| 種類 | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| ナビゲーションリンク | メニューやヘッダーのリンク | トップメニュー、サイドバー |
| コンテキストリンク | 記事本文中のリンク | 「詳しくは〇〇の記事をご覧ください」 |
| 関連記事リンク | 記事下部の関連コンテンツ | 「あわせて読みたい」セクション |
| パンくずリンク | 階層を示すリンク | ホーム > カテゴリ > 記事 |
2. なぜ内部リンクが重要なのか?
🔍 Googleにとっての価値
① コンテンツの発見
Googleのロボット(クローラー)はリンクをたどってページを発見します。
② ページの重要度の理解
リンクが多い = 重要なページとGoogleが判断します。
③ ページ間の関連性の理解
関連するページ同士をリンクすることで、Googleがテーマを理解します。
👥 ユーザーにとっての価値
- 情報の発見: 関連情報に簡単にアクセスできる
- サイト内回遊: 複数のページを見てもらえる
- 滞在時間の増加: SEO評価が向上
3. 内部リンクの基本ルール
✅ やるべきこと
1. 自然な文脈でリンクする
✅ 良い例:
「キーワード選定の方法については、【キーワードリサーチ完全ガイド】で詳しく解説しています。」
❌ 悪い例:
「詳しくはこちら」「クリック」
2. 関連性の高いページにリンクする
✅ 良い例: SEOの記事 → SEO関連の他の記事
❌ 悪い例: SEOの記事 → 全く関係ない商品ページ
3. 重要なページに多くリンクする
特に力を入れている記事(コーナーストーンコンテンツ)には、複数の記事からリンクを集める
❌ やってはいけないこと
1. 同じアンカーテキストの繰り返し
❌ 悪い例: すべての記事から「SEO対策」という同じテキストで同じページにリンク
✅ 良い例: 「SEO対策の基本」「効果的なSEO施策」「初心者向けSEOガイド」など変化をつける
2. リンクの詰め込みすぎ
1記事に10個以上のリンクは避け、自然な範囲で設置する
3. 孤立したページを作る
どこからもリンクされていないページは作らない
4. 実践:9つのステップ
1サイト構造を整理する
ピラミッド構造を意識する
やること サイトマップを作成し、カテゴリ分けを明確にする
2重要なコンテンツを決める
コーナーストーンコンテンツとは?
- 最も力を入れている記事
- 最も完成度が高い記事
- ビジネスの核となるテーマの記事
例:
- ECサイト:主力商品の詳細ページ
- ブログ:メインテーマの完全ガイド記事
やること 各カテゴリで1〜3つのコーナーストーン記事を選び、リストアップする
3コンテキストリンクを追加する
記事本文中にリンクを設置
例文:
「内部リンクを設置する際は、アンカーテキストにも注意が必要です。詳しくは【アンカーテキストの最適化方法】をご覧ください。」
ルール 1記事あたり3〜7個程度、文脈に合った自然なリンク
4階層ページをリンクする
親子・兄弟関係のリンク
やること
- 親ページから全ての子ページにリンク
- 子ページから親ページにリンク
- 兄弟ページ同士もリンク
5関連記事セクションを追加
記事の最後に関連記事を表示
6ナビゲーションにリンクを追加
トップメニューやサイドバーの活用
配置すべきもの:
- 主要カテゴリ
- コーナーストーンコンテンツ
- 重要な固定ページ
7カテゴリ・タグを活用する
カテゴリの使い方
- 大きなテーマで分類
- 1記事1カテゴリが基本
タグの使い方
- 細かいトピックで分類
- 1記事に2〜5個程度
8新規記事を公開したら既存記事からリンクする
孤立コンテンツを作らない
新規記事公開時の流れ:
- 関連する既存記事を2〜3つ見つける
- その既存記事に新規記事へのリンクを追加
- 新規記事から既存記事へもリンク
9人気記事へのリンクを設置
設置場所: サイドバー、フッター、記事下
効果:
- さらにアクセスが増える
- リンク価値が高まる
- ユーザー体験の向上
5. よくある間違いと注意点
❌ 間違い1:「こちら」「クリック」だけのリンク
❌ 悪い例: 「詳しくはこちらをご覧ください」
✅ 良い例: 「詳しくは【キーワードリサーチの完全ガイド】をご覧ください」
理由: Googleはアンカーテキストからリンク先の内容を判断します
❌ 間違い2:関係ないページへの無理やりリンク
❌ 悪い例: SEOの記事から、全く関係ない商品ページへ無理やりリンク
✅ 良い例: SEOの記事から、SEO関連ツールの紹介ページへリンク
❌ 間違い3:同じページへの重複リンク
❌ 悪い例: 1つの記事内で、同じページへ5回もリンク
✅ 良い例: 1つの記事内では、同じページへは1〜2回まで
❌ 間違い4:リンク切れの放置
- 削除したページへのリンクが残っていないか
- URLが変更されていないか
⚠️ 注意点:nofollowの使い方
nofollowとは?
Googleに「このリンクをたどらないで」と伝えるタグ
使うべき場面
- ログインページ
- 会員登録ページ
- カート・決済ページ
使わなくて良い場面
- 通常の記事へのリンク
- カテゴリページへのリンク
6. チェックリスト
📋 新規記事公開時チェックリスト
記事作成時
- 関連する既存記事へのリンクを3〜7個設置した
- コーナーストーン記事へリンクした
- アンカーテキストは自然で分かりやすい
- 適切なカテゴリ・タグを設定した
公開後
- 関連する既存記事2〜3つから新記事へリンクを追加した
- 親ページがある場合、親ページからリンクした
- 孤立していないことを確認した
📋 月次メンテナンスチェックリスト
全体構造の確認
- 孤立したページがないか確認した
- リンク切れがないか確認した
- コーナーストーン記事への内部リンク数を確認した
コンテンツの見直し
- 古い記事に新しい記事へのリンクを追加した
- 関連記事セクションを更新した
- アクセスの多い記事へのリンクを強化した
ツールでの確認
- Google Search Consoleでエラーを確認
- アナリティクスで回遊率を確認
- 内部リンク数をチェック
📋 コーナーストーン記事チェックリスト
選定基準
- そのテーマで最も詳しい内容になっている
- 定期的に更新している
- ビジネスの核となるテーマである
リンク構造
- 10個以上の内部リンクを受けている
- トップページまたはメニューからリンクされている
- 関連する全ての記事からリンクされている
- 関連記事へもリンクを返している
7. 効果測定の方法
確認すべき指標
| 指標 | 目標 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 孤立ページ数 | 0ページ | Google Search Console |
| 平均ページビュー/セッション | 増加 | Google Analytics |
| 平均滞在時間 | 増加 | Google Analytics |
| 直帰率 | 減少 | Google Analytics |
| コーナーストーン記事の順位 | 上昇 | 順位チェックツール |
🎯 内部リンク成功の3原則
1. ユーザーファースト
- 読者にとって価値のあるリンクを設置
- 自然な文脈でリンク
2. 構造を意識
- ピラミッド構造を保つ
- コーナーストーン記事を中心にリンクを集める
3. 継続的なメンテナンス
- 新規記事公開時は必ず既存記事からリンク
- 月1回は全体を見直す
