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EFOの重要性と改善ポイントを解説!CV率を向上させるフォームとは

2020年05月20日

この記事は約4分で読めます。

Webサイトの資料請求フォームや購入手続き画面で、ユーザーが住所や氏名、会社名を入力する「入力フォーム」。多くの人は、これを単なる情報入力の場と考えがちですが、実はここを最適化することで、コンバージョン数(CV)を大幅に改善できる可能性があります。

フォームの入力途中でユーザーが離脱してしまうことは、サイト運営における大きな課題です。しかし、入力フォームにちょっとした工夫を加えるだけで、離脱率を減らし、より多くのユーザーをコンバージョンまで導くことができます。

この記事では、入力フォーム最適化の重要施策である「EFO(Entry Form Optimization)」について、離脱の原因や具体的な改善策、成功事例を詳しく解説します。

EFOとは?フォーム離脱率を下げる必須施策を解説

EFOは日本語で「入力フォームの最適化」という意味です。入力フォームは新規登録等のメールアドレスやパスワードを入力するために目的に合わせさまざまな場所に設置されています。

入力フォームを最適化するとはどのようなことを意味するか、もう少し詳しく見ていきましょう。

入力フォームにどのような情報を入力するかを示しておく、郵便番号を入力するだけで住所が自動入力される等、ユーザーがフォームの入力時に感じるストレスを減らし、どうすれば快適に使用できるかという部分を考え、改善します。

そして、実際の改善を通じてフォームの入力率をあげる対策を実施する、この一連の流れがEFOです。

なぜ90%のユーザーがフォーム入力を諦めるのか?

集客力を高め、サイトへのセッションやPVを増やしても、肝心のコンバージョンしなければ、Webサイトの目的を達成することはできません。

EFOはWebサイトの改善施策の中でも、CVRを改善する施策です。そのため、コンバージョン数、ひいてはサイトからの売上に直接的な影響を与えます。

フォーム内で入力途中のユーザーの離脱率を調べると、70%から90%に達するという報告もあります。例えば、100人興味を持ったユーザーが訪問した場合、実際にフォームを入力するユーザーは、約10人程度しかいないということです。

もし、これがECサイトの入力フォームであれば、購入に繋がる予定である約90人が商品を購入する手前で逃すことになります。

入力フォームを改善し、ストレスを減らすことは売上や申し込みを増やすために非常に重要な要素だと認識し、軽視せずに対策を練ることが重要です。

入力項目が多いと離脱率が急増!改善のポイントとは?

70%から90%のユーザーが入力フォームで離脱する原因は複数考えることができます。その中から1つ例としてご紹介します。ご自身のWebサイトに当てはまる部分はないか考えてみましょう。

Webサイトの運営者は入力フォーム内の項目を増やす傾向にあります。近年、BtoB領域では、ABMに代表されるように、顧客の情報をより多く獲得することで、One to Oneのコミュニケーションを図るマーケティング戦略が用いられています。

その影響もあり、資料請求やお問合せ時に、多くの情報を求める傾向に陥りやすくなっています。

しかし、ユーザーの観点からすると、入力項目の多さは離脱率を高める原因に繋がる可能性があります。

実際に、なぜフォームでの入力を途中でやめてしまうのかという質問への回答として、「フォームの入力が長い」という理由が全体の27%に及びました。

EFOで入力フォームを最適化する具体策

EFOで意識するべき大事なことは、ユーザーがストレスを感じないシンプルで便利なものにすることです。それを踏まえてEFOで改善を行う場際にオススメのポイントを3つご説明します。

1. 入力箇所を少なくして負担を減らす

入力項目の多さは、ユーザーがフォームを途中で離脱する大きな要因です。不必要な項目が多いとユーザーの負担が増え、離脱率が高まります。

マーケティング活動に本当に活用する情報なのかをよく吟味し、取得する情報を必要最低限に留めるよう考慮のうえ、フォームにおける「必須項目」と「任意項目」を見直し、以下の改善を実施しましょう。

改善ポイント

  • 必須項目を最小限に絞る
    取得する情報は、本当に必要なものだけにします。たとえば、名前、メールアドレス、電話番号など、最低限の情報で十分な場合が多いです。
  • 入力支援機能を活用する
    ユーザーが入力を簡単に行えるよう、郵便番号を入力するだけで住所が自動入力される機能や、電話番号のフォーマットを自動調整する機能を導入します。

具体例
悪い例:「氏名」「年齢」「性別」「住所」「電話番号」「メールアドレス」「会社名」「部署名」など、細かすぎる項目が並んでいるフォーム。

良い例:「氏名」「メールアドレス」「電話番号」のみを必須項目にし、他の情報は任意項目に設定する。

2. 必須項目やエラーをわかりやすく表示する

フォームのエラー表示がわかりにくいと、ユーザーはどこを修正すればよいのかわからず、途中でフォームの入力を諦めてしまいます。エラー表示は、タイミングと表示方法が重要です。

改善ポイント

  • 入力中にリアルタイムでエラーを表示する
    送信後にエラーが表示されるのではなく、入力途中でエラー箇所が明確にわかるようにします。たとえば、メールアドレスが正しくない場合、ユーザーが入力を終えた段階でエラーを表示します。
  • エラー箇所を強調する
    エラーが発生した箇所を赤枠で囲んだり、具体的なエラー内容を表示することで、ユーザーがすぐに修正できるようにします。

具体例
悪い例:フォーム送信後に「エラーが発生しました」と全体的なエラー通知が表示される。

良い例:「メールアドレスの形式が間違っています」「電話番号は数字のみ入力してください」といった具体的なエラー内容が、該当の入力欄に表示される。

3. 入力フォームのデザインをシンプルで直感的にする

入力フォームのデザインが複雑だったり、説明が不足していると、ユーザーは迷い、途中で離脱する可能性が高くなります。視覚的にわかりやすく、シンプルなフォームを意識しましょう。

改善ポイント

  • 入力欄は最小限にし、ステップを分ける
    一度に多くの項目を表示せず、ステップごとに分けることで、ユーザーは負担を感じにくくなります。
  • 入力欄にラベルを付ける
    何を入力すればよいのか、はっきりとわかるように「氏名(フルネーム)」「メールアドレス(半角英数字)」など、具体的な説明をラベルに表示します。

具体例
悪い例:すべての入力項目が1ページに詰め込まれており、どこに何を入力するのかがわかりにくいフォーム。

良い例:氏名、メールアドレス、電話番号を1ステップにまとめ、次のステップでそれ以外の追加情報を求めるフォーム。

入力項目を減らすだけで売上は大きく変化する

訪問するユーザーを増やすことに力を入れる人に比べると、入力フォームを意識的に良くしようと施策する人は少ないです。

しかし、必要だからという理由のみで何気なく作成した入力フォームが売上を減らす原因になっているかもしれません。コンバージョン率を伸ばしたいと思う方はこの記事を参考に、入力フォームを改善してみましょう。

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